要介護認定とは?社労士試験の重要ポイントを徹底解説

要介護認定の定義

要介護認定とは、介護保険のサービスを利用するために、どの程度の介護が必要かを判断するための市区町村による認定のことです。介護保険法では、「要介護状態」と「要支援状態」が定義されています。

  • 要介護状態:身体上または精神上の障害があるために、入浴、排せつ、食事等の日常生活における基本的な動作の全部または一部について、厚生労働省令で定める期間(原則6か月)にわたり継続して、常時介護を要すると見込まれる状態を指します。
  • 要支援状態:身体上もしくは精神上の障害があるために、厚生労働省令で定める期間(原則6か月)にわたり継続して日常生活を営むのに支障があると見込まれる状態であり、要介護状態には至らないものの、支援が必要な状態を指します。

社労士試験では、この定義の正確な理解が求められます。

要介護認定のポイント

社労士試験で問われる要介護認定のプロセスと重要ポイントを、流れに沿って解説します。

1. 申請

  • 申請先: 被保険者の住所地の**市町村(及び特別区)**の窓口です。
  • 申請者: 原則として本人またはその家族ですが、地域包括支援センターや居宅介護支援事業者などによる代理申請も可能です。
  • 必要書類: 申請書、介護保険被保険者証(第2号被保険者の場合は医療保険被保険者証)などが必要です。

2. 認定調査と主治医意見書

  • 認定調査: 市町村の調査員などが申請者の自宅等を訪問し、心身の状況や置かれている環境について聞き取り調査を行います。
  • 主治医意見書: 市町村は、申請者の主治医に対し、心身の障害の原因である疾病などに関する意見書を求めます。

3. 一次判定(コンピュータ判定)

  • 認定調査の結果と主治医意見書の一部を基に、コンピュータによる一次判定が行われます。 ここでは、介護にかかる時間を推計した「要介護認定等基準時間」が算出されます。

4. 二次判定(介護認定審査会

  • 審査機関: 市町村に設置される**介護認定審査会(かいごにんていしんさかい)**が二次判定を行います。
  • 審査内容: 一次判定の結果、認定調査の特記事項、主治医意見書を総合的に審査し、最終的な要介護度を判定します。

5. 認定と通知

  • 市町村は、介護認定審査会の判定結果に基づき、要介護認定を行います。
  • 申請から原則30日以内に、結果が本人に通知されます。

【覚え方のコツ】(市町村)に請、調査(認定調査)と治医(主治医意見書)で次(一次判定)、査会(介護認定審査会)で次(二次判定)、最後に(市町村)が定」と、一連の流れをキーワードで押さえましょう。

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具体例で理解する要介護認定

【ケース:Aさん(70歳)】 最近、Aさんは膝の痛みが悪化し、一人で買い物や掃除をすることが難しくなりました。心配した娘さんが、地域包括支援センターに相談したところ、要介護認定の申請を勧められました。

  1. 申請: 娘さんが代理で市役所の窓口に行き、Aさんの介護保険被保険者証を添えて申請しました。
  2. 調査: 後日、市の調査員がAさん宅を訪問し、約1時間かけて日常生活の様子や身体の動きなどを確認しました。同時に、市からAさんのかかりつけ医に意見書の作成が依頼されました。
  3. 判定: 調査結果と医師の意見書を基に、コンピュータによる一次判定と、介護認定審査会による二次判定が行われました。
  4. 認定: 申請から約3週間後、市から「要支援1」と記載された認定結果通知書が届きました。
  5. サービス利用へ: Aさんと娘さんは、地域包括支援センターの担当者と相談し、訪問介護による掃除の援助や、デイサービス(通所介護)を利用するためのケアプランを作成してもらい、サービスの利用を開始しました。

試験対策:ひっかけに注意!

1. 認定の主体は?

  • (誤) 都道府県 → (正) 市町村及び特別区 要介護認定の保険者は市町村です。都道府県が主体となるひっかけ問題に注意しましょう。

2. 審査・判定機関は?

  • (誤) 市町村が直接判定する → (正) 介護認定審査会が審査・判定する 市町村は、介護認定審査会の判定結果に「基づいて」認定を行います。審査・判定そのものを行う機関は介護認定審査会です。

3. 不服申し立て先は?

  • (誤) 介護認定審査会 → (正) 都道府県に設置される介護保険審査会 認定結果に不服がある場合の審査請求先は、市町村の介護認定審査会ではなく、都道府県レベルの介護保険審査会です。機関の名称が似ているため混同しないようにしましょう。

4. 有効期間の原則

  • 新規・区分変更申請: 原則6か月
  • 更新申請: 原則12か月 申請の種類によって原則の有効期間が異なります。また、個々の状態に応じて3か月から48か月の範囲で設定される場合もあります。

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よくある質問

Q: 申請は本人以外でもできますか?

A: はい、可能です。本人が申請に行くことが難しい場合は、家族や親族のほか、成年後見人、地域包括支援センター、居宅介護支援事業者、介護保険施設などが代理で申請を行うことができます。

Q: 認定結果に不満がある場合はどうすればいいですか?

A: 認定結果に不服がある場合は、結果を知った日の翌日から3か月以内に、都道府県に設置されている「介護保険審査会」に審査請求(不服申し立て)をすることができます。 また、認定期間中であっても、心身の状態が大きく変化した場合は、要介護度の見直しを求める「区分変更申請」を行うことも可能です。

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※ この記事は2026年度社労士試験の法令に基づいて作成されています。法改正により内容が変更される場合があります。最新情報はe-Gov法令検索でご確認ください。

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公開日: 2026/3/2 / 更新日: 2026/4/24

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